03-6380-4642
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-14-10松山ビル2階
診療時間:11:00~20:00
【肩井穴】について
大椎と肩甲骨の肩峰とを結んだ線の中点、肩の盛り上がっているところにあります。
この部位には 第1層に僧帽筋 第2層に肩胛挙筋 第3層に棘上筋 第4層に上後挙筋さらに後斜角筋 があります。
しかも筋束がそれぞれ異なった方向に走っています。
また基盤には第1肋骨があって肩井穴はこれら筋肉の重なりの頂点になります。
このような構造から肩井は圧痛, 硬結等をおこしやすいです。
また頸横動・静脈、鎖骨上神経の枝、深層では副神経が分布しています。
肩井の「肩」はもちろん肩ですが、「井」は陥没したところ=井戸を指しています。
肩井の下には胸郭が広がっていますから、これが「井」ということになります。
そこに源となる心臓があります。
気血が井戸の水のようにわき出して体を巡ります。
内部には肺尖があるので深く刺しすぎていけません。
また古典の書物には妊婦さんへの鍼灸治療では禁忌穴として、「肩井」が含まれているものもあります。
主に、胃経や心経、肺経の弱りがあらわれていることが多く、ストレスが強い方や、循環器系や呼吸器系の弱い方などは、正穴よりも、前肩井の方が硬結圧痛反応が強くあらわれることがあります。
肋骨に付着していることから、この筋肉が緩むと呼吸が楽になる効果が得られます。
長期間の咳症状や喘息の持病をお持ちの方、動悸や息切れなどの症状がある人には、この「前肩井」の指圧療法は良く効きます。
「後肩井」というと、三焦経の天髎穴とほぼ同部位となってきます。
このツボへの治療は、寝違えのような、首が痛くて動かないという症状に治療効果を発揮します。
肩甲骨上角近くで、肩甲挙筋にアプローチがかかるためと考えられます。
慢性型のものは精神的にも不安定な状態が続いているので、百会、完骨に置針します。
頸肩部にかけて筋緊張がよくみられるので、天柱、風池・肩井などの頸肩部のツボを使って硬結を除去することで効果を得られます。
この方法は急性開口障害の時も有効です。
手足の少陽、足の陽明と交わっています。胃経に属する乳に関係する乳腺炎などにも効果があります。
肩井よりも2寸ほど外側に安定持続圧を行っていると、
目の奥に響いた後、視界が明るくなるという反応が起こった、という報告もあります。
このツボは、肩鎖関節の後方に位置する「巨骨」の近くですが「外肩井」とした方がわかりやすいかもしれません。
①本系の巡行部の病症
頚項部の強ばり・痛み、片麻痺、ヒステリー性麻痺、肩背痛、落枕
②婦人科・外科の病症
難産、衣胞不下、崩漏、堕胎後の手足厥冷、乳癰、癰疽、疔
③その他の病症
高血圧、瘰癧、咳逆、短気、疝気、胃痛、諸虚百損
①本穴は手足少陽と陽維の交会穴でもあります。
経脈の走行部位の病症を主治するという原則に基づき肩背部の痺 痛、寝違え、下肢の萎痺等を治療する常用穴とされています。
「八総穴花」では「両足肩井に捜す」といっています。
臨床においてヒステリー性麻痺に有効であることが実証されており、よく速効性が見られます。
本病の治療では針尖を後ろに向けると効果があがります。
②足少陽筋は膺乳に関係してきます。
本穴には理気散結、活血化於の作用があります。
したがって、乳癰その他の外科疾患の有効穴の1つに数えられます。
この種の疾患を治療するときは針尖を前に向けると効果があがります。
③右手の母指を左の肩井穴にあてて揉み、左の掌を胃部にあてて軽く揉むと、胃痛には即時鎮痛効果があります。
④本穴は寝違え、肩痛治療の常用穴でもあります。針尖は病所に向けて斜刺すると効果があがります。
⑤本穴は難産、衣胞不下、崩漏を治療する常用穴でもあります。
直刺0.3~0.5寸、深刺は厳禁。
①難産:両肩井に1寸刺入し之を瀉すと、しばしの後必ず分娩する。(千金)
②風毒脚弱痺:肩井、大椎、風市、三里。(資生)
③乳汁不下:肩井両穴に針すれば、また効す。(儒門治親)
④陽頽方:肩井に灸し、ならびに関元に灸すること百壮。(医心方)
⑤諸虚労損、五労七傷、失精労症:肩井、大椎、膏盲、脾兪、下完、三里(大成)
⑥癰疽背に発するもの:肩井、委中、またニンニク片を以て瘡上、関元に貼る。(大成)
⑦瘰癧結核:肩井、曲池、天井、三陽絡、陰稜泉。(大成)
⑧急性乳腺炎:肩井、曲池。(標幽賦)
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柿木園鍼灸・整体院
【住所】 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-14-10 松山ビル2階 新宿御苑前駅から徒歩2分 新宿駅から徒歩12分
【電話番号】 03-6380-4642
【営業時間】 10:00~20:00
24/08/19
24/07/06
23/05/15
23/04/17
23/02/15
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【ツボの位置】
大椎と肩甲骨の肩峰とを結んだ線の中点、肩の盛り上がっているところにあります。
この部位には
第1層に僧帽筋
第2層に肩胛挙筋
第3層に棘上筋
第4層に上後挙筋さらに後斜角筋
があります。
しかも筋束がそれぞれ異なった方向に走っています。
また基盤には第1肋骨があって肩井穴はこれら筋肉の重なりの頂点になります。
このような構造から肩井は圧痛, 硬結等をおこしやすいです。
また頸横動・静脈、鎖骨上神経の枝、深層では副神経が分布しています。
【名前の由来】
肩井の「肩」はもちろん肩ですが、「井」は陥没したところ=井戸を指しています。
肩井の下には胸郭が広がっていますから、これが「井」ということになります。
そこに源となる心臓があります。
気血が井戸の水のようにわき出して体を巡ります。
【注意事項】
内部には肺尖があるので深く刺しすぎていけません。
また古典の書物には妊婦さんへの鍼灸治療では禁忌穴として、「肩井」が含まれているものもあります。
【効果】
主に、胃経や心経、肺経の弱りがあらわれていることが多く、ストレスが強い方や、循環器系や呼吸器系の弱い方などは、正穴よりも、前肩井の方が硬結圧痛反応が強くあらわれることがあります。
肋骨に付着していることから、この筋肉が緩むと呼吸が楽になる効果が得られます。
長期間の咳症状や喘息の持病をお持ちの方、動悸や息切れなどの症状がある人には、この「前肩井」の指圧療法は良く効きます。
「後肩井」というと、三焦経の天髎穴とほぼ同部位となってきます。
このツボへの治療は、寝違えのような、首が痛くて動かないという症状に治療効果を発揮します。
肩甲骨上角近くで、肩甲挙筋にアプローチがかかるためと考えられます。
〈開口障害にも肩井は有効〉
慢性型のものは精神的にも不安定な状態が続いているので、百会、完骨に置針します。
頸肩部にかけて筋緊張がよくみられるので、天柱、風池・肩井などの頸肩部のツボを使って硬結を除去することで効果を得られます。
この方法は急性開口障害の時も有効です。
〈「肩井」は陽維脈でもある〉
手足の少陽、足の陽明と交わっています。胃経に属する乳に関係する乳腺炎などにも効果があります。
肩井よりも2寸ほど外側に安定持続圧を行っていると、
目の奥に響いた後、視界が明るくなるという反応が起こった、という報告もあります。
このツボは、肩鎖関節の後方に位置する「巨骨」の近くですが「外肩井」とした方がわかりやすいかもしれません。
「主治」
①本系の巡行部の病症
頚項部の強ばり・痛み、片麻痺、ヒステリー性麻痺、肩背痛、落枕
②婦人科・外科の病症
難産、衣胞不下、崩漏、堕胎後の手足厥冷、乳癰、癰疽、疔
③その他の病症
高血圧、瘰癧、咳逆、短気、疝気、胃痛、諸虚百損
「作用機序」
①本穴は手足少陽と陽維の交会穴でもあります。
経脈の走行部位の病症を主治するという原則に基づき肩背部の痺 痛、寝違え、下肢の萎痺等を治療する常用穴とされています。
「八総穴花」では「両足肩井に捜す」といっています。
臨床においてヒステリー性麻痺に有効であることが実証されており、よく速効性が見られます。
本病の治療では針尖を後ろに向けると効果があがります。
②足少陽筋は膺乳に関係してきます。
本穴には理気散結、活血化於の作用があります。
したがって、乳癰その他の外科疾患の有効穴の1つに数えられます。
この種の疾患を治療するときは針尖を前に向けると効果があがります。
③右手の母指を左の肩井穴にあてて揉み、左の掌を胃部にあてて軽く揉むと、胃痛には即時鎮痛効果があります。
④本穴は寝違え、肩痛治療の常用穴でもあります。針尖は病所に向けて斜刺すると効果があがります。
⑤本穴は難産、衣胞不下、崩漏を治療する常用穴でもあります。
「刺灸法」
直刺0.3~0.5寸、深刺は厳禁。
「配穴例」
①難産:両肩井に1寸刺入し之を瀉すと、しばしの後必ず分娩する。(千金)
②風毒脚弱痺:肩井、大椎、風市、三里。(資生)
③乳汁不下:肩井両穴に針すれば、また効す。(儒門治親)
④陽頽方:肩井に灸し、ならびに関元に灸すること百壮。(医心方)
⑤諸虚労損、五労七傷、失精労症:肩井、大椎、膏盲、脾兪、下完、三里(大成)
⑥癰疽背に発するもの:肩井、委中、またニンニク片を以て瘡上、関元に貼る。(大成)
⑦瘰癧結核:肩井、曲池、天井、三陽絡、陰稜泉。(大成)
⑧急性乳腺炎:肩井、曲池。(標幽賦)
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〒160-0022
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03-6380-4642
【営業時間】
10:00~20:00
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